大手ハウスメーカーの見積もり、高い!

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大手ハウスメーカーをまわる

ハウスメーカー(以下HM)・・・と聞くとどんな会社を思い浮かべますか?

  • 積水ハウス
  • 住友林業
  • へーベルハウス
  • ダイワハウス
  • セキスイハイム
  • タマホーム
  • 三井ホーム

等でしょうか。

 

これらのHMはバンバンCMを流しているのでおそらく日本中のほとんどの人が知っていると思われます。

子どもの幼稚園のママ友には注文住宅を建てた人が結構いますが、その殆どが大手HMです。私はHMを探している時にママさん達に片っ端からそのHMを選んだ理由を聞いたのですが「最終的には担当営業マンとの相性かなぁ」という人が多かったです。

【その3】戸建てを考え始める – 注文住宅?建売?中古一軒家?の記事でも書いた通り、私たちは当初、戸建ては考えておらず、暇つぶしのつもりで住宅展示場に行きました。そこでなんとなく積水ハウスに入りそこで対応してくれた若手営業マンから注文住宅のイロハを教わりました。

その後、茨城にある積水ハウスすまいの夢工場まで行ったのですがどうしてもピンと来ず…。夫はなんとなく「戸建てはこんなもんだろ」と思っていたみたいですし、住宅展示場にあんなに沢山モデルハウスがあったのに1軒目で「もう積水でよくね?」みたいな雰囲気が出ていました。私は「そうなのかなぁ~?」なんか違うんだよなー…。とずっと悶々としていました。

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住宅展示場は1日に何軒も周れない

 

住宅展示場へ行くと何軒も家が並んでいて、初めての時は「よーし、今日は出来るだけ多く周るぞ!」と意気込んで行くのですが、おそらく1軒目で多くの時間を使われてしまい、せいぜい1日3軒が限界だと思います。

HM側も冷やかし客は相手したくないので、本気度が高い客(とりあえず個人情報を書いてくれる客)がいたらなるべくその場に長く居させようと、飲み物を出したりして色々と引き延ばし作戦をしてきます。顧客情報を書いてくれない客には大した説明してくれません(笑)。客側としてもモデルハウス内をちらちら見て周るだけだと何が何だかよくわからないですしね。

できるなら、住宅展示場に行く前にある程度絞っていくことをオススメします。それか、気合を入れて片っ端から根気よく話を聞いていくか…それはそれで色々と勉強になるので良いとは思いますけどね。

家を建てるのはハウスメーカーだけではない

それまで何となく家を建てるのはハウスメーカー」だとばかり思っていました。しかしネットで調べまくってみると実際は大まかに分けて↓の3つの会社があることが分かったのです(気付くの遅っ)
  • ハウスメーカー
  • 設計事務所
  • 工務店

ハウスメーカー

注文住宅といえばハウスメーカー(HM)を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。私達夫婦もそうでした。CMでバンバン流れてるし、住宅展示場はHMのモデルハウスばかりですし。もちろんHMによって得手不得手などがあるでしょうけれど、大きな特徴は同じだと思います。

ハウスメーカーで建てるメリット

  • 会社が大きいので信頼度が高い
  • 独自の技術を日々研究開発している
  • 工期が短い

■ 会社が大きいので信頼度が高い

積水ハウス!パナホーム!三井ホーム!へーベルハウス!住友林業!・・・注文住宅に興味のない人でも誰でも知っている名前だと思います。それゆえに安心感があります。ローン関係の記事でも触れましたが、ローン審査においてHMの規模も審査の対象になるそうですから大手HMであればまず問題ないでしょう。

 

■ 独自の技術を日々研究開発している

次に”独自の技術”ですが、大手ハウスメーカーは主に軽量鉄骨を戸建ての主軸にしています。前の記事でも書いた通り、積水ハウス住まいの夢工場へ行った時は積水ハウスの最先端の技術を色々と体感することができました。特にシーカスという耐震システムは地震があっても何度でも耐えられるというのが最大のウリ。これは小さい工務店などでは絶対に真似できない技術でしょう。実物を見た時は二人とも「積水でいいんじゃないか?」と思っていました。

 

■ 工期が短い

そしてHM最大のメリット(と私が思っているの)が工期の短さです。ハウスメーカーは自分たちの工場であらかじめ部品を作ってしまい、現場で組み立てるだけ、という工法を用いているからです。下手したら2か月で建ってしまうこともあります。「ついこの間まで更地だったのに、もう建ったんだ!?」と思った事ないですか?工期の短さは大きなメリットがあります。

まず、ローンを組んだ場合ローンの支払いはローンを借りた次の月から始まってしまいます。例えば「現在社宅に住んでいて家賃ほぼゼロ」等でしたら良いですが、賃貸マンションに住んでいて家賃を払っている状態でしたら、建築中はその家賃にローンの支払いがプラスされてしまいます。これは結構痛いです。そして工期が短いが故に人件費も安くすみます。近隣住民にご迷惑をかける期間も短くて済みます(工事でもめることも少なからずあるらしいです)。

 

ハウスメーカーで建てるデメリット

  • 価格が高い
  • 自由度が低い
  • 将来建替えを考えた時、軽量鉄骨のリノベーションが難しい
  • 保証内容が結構微妙

■ 価格が高い

住宅展示場にある巨大なモデルハウス、ゴールデンタイムにバンバン流れるCM、えー、宣伝広告費いくらかかってるの!?と誰しもが思うのではないでしょうか。大手以外の会社へ行くと「大手さんはものすごい宣伝広告費をかけているのでその分かなり上乗せされてますよ~」なんて言われます。

実際某大手HMに「正直に言いますが、宣伝広告費等にかなりのお金がかかっていますよね?」と言ったことがあります。すると「そんなことはありません。確かに工務店さんなどと比べると宣伝広告費はかけてますが、その分工場生産で高い品質を維持して工期を短くすることによって余計な人件費を省いています。実際、坪単価は70万円程度ですよ。」と言われたことがあります。(この坪単価に関しては実際は違ったのですがそれは後程…)

 

■ 自由度が低い

注文住宅=間取りから建材から何もかも自由にでき・・・ません。いえ、正確に言うとできるのですが価格が跳ね上がります。大手HMの基本は大量生産。その為、だいたいどこのHMもいくつかのシリーズをラインナップしていると思います。そのシリーズから選んで、土地に合わせて設計する…という感じです。規格から外れた瞬間に一気に金額があがるのでその意味で自由度が低いということです。※特に変形地は注意

 

■ 建替えを考えた時にリノベーションが難しい

先ほどメリットに挙げた軽量鉄骨。高い技術力の割に重量鉄骨ほど高くなく、おそらく大手HMで建てた方の多くはこの軽量鉄骨を選んでいると思われます。メリットだらけのようですが、この軽量鉄骨、HM独自の技術を使っている物が多く、例えば将来的な2世帯など建て替えやリノベーションをしたくなった時に、他社だと断られる可能性が高いというデメリットがあります。

私は一度たまたま素敵なパナホーム(軽量鉄骨)で建てた中古の一軒家を発見し、「リノベーションして住むのもありかも!」と思ったのですが、リノベーションを専門にやっている会社数社に問い合わせた所、全社とも答えは「できません」でした。

 

■ 保証内容が結構微妙

会社によって多少の差異はあると思いますが、だいたいどこも似ていると思います。10年保証!!と謳っていますが、この保証ってせいぜい水漏れくらいという話も…。また、会社によっては10年以上の長期保証がある所がほとんどのようですが、これもよくよく読んでみると「ちゃんとウチの会社で点検やメンテナンスうけた家だけね」と書かれていたりします。ウチの会社でってところがポイントで、地元のリフォーム業者なんかはもっと安価にやってくれるのに、それよりもかなり割高なHMの点検をうけなければなりません。

そのことをよく理解せずに「へー60年も保証してくれるのかー!」とだけ考え、実際に住んでから10年後・・・

「今後も保証してほしいならメンテナンス塗装してね、見積もりはハイ、100万」

え・・・地元のリフォーム業者なら70万なのに!?でも、HMのメンテじゃないと保証が打ち切られちゃう…!!そんなーー!!・・・・・・というような嘆きの言葉を知恵袋や教えてgooなどでよく見かけます…。

前述の積水Hの担当の営業マンもその上司らしき人も「うちは60年保証ですよ」と何度も強調していましたが、メンテナンスやその費用、保証延長の条件などは一切はなしてくれませんでした

 

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実際に某大手ハウスメーカーで出された見積もり

 

※スキャンしたら曲がってしまいました(汗

この時はまだ土地を購入していなかったのですが、気になる土地(延床43坪)がありその土地で仮の見積もりを出してもらいました。

坪単価113万!たかいー(滝汗)

一応この価格は付帯工事も入った額です。付帯工事について詳しくは割愛しますが、要は建物以外にかかる(外構とか)価格です。ハウスメーカーによっては付帯工事の分を入れず、建物だけの見積もりをだして安く見せようとするところもあるので注意が必要です!

ちなみにこの見積もり書と同時に間取りプランも頂いたのですが、事前に伝えていた私たちの希望はまーったく反映されていませんでした(^^;)

この価格でも高いな~と思っていたのですが、その後少し聞きたいことがあって問い合わせしたスーモカウンターの方に伝えたところ「いやいや、その価格では絶対に収まりませんよ」と言われました・・・。

積水の営業さんは妻である私があまり乗り気じゃないことを途中から見抜いていたのかもしれません。あまり時間を割きたくなくなってきたのでしょう。見積もりをもらった頃から積水とはフェイドアウト状態に…。

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